フリーランス薬剤師の活躍の場面を、一般公開されていなく、情報が不足している状態が続いております。身近にフリーランス薬剤師がいなくて、自由や高報酬を謳われてもあまり実感が沸かないという方もいると思います。
今回は、実際に活躍されているフリーランス薬剤師を分類して、その後のビジネススタイルについて考察していきたいと思います。
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この記事では、下記の読者に情報発信できたら幸いです。
・向いている人はわかったけど、実際はどんな方がいるの?
・フリーランス後の生活が想像できない。
・本気でフリーランスするつもりはなく、あくまでも副業的に勤務したい。
・医師や税理士などの他の仕業を目指している。
◆目次
◆フリーランス、個人事業主の薬剤師が少ない理由
◆フリーランス薬剤師の分類
◆一般的なフリーランスの継続意思
◆実際に活躍されているフリーランス薬剤師の皆様
お役立ちコンテンツとは、薬剤師による「薬剤師のため」の仕事に関する有益な情報を発信する記事になります。
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◆フリーランス、個人事業主の薬剤師が少ない理由
薬剤師の就職状況は、調剤薬局、病院が過半数を占めている。正社員、パート、派遣と雇用形態は明確だが、取引先と交渉しなければならないフリーランスは、かなりの手間と根性が必要です。
いくつかフリーランス薬剤師が少ない理由を考えてみました。
・派遣やフリーランス薬剤師を経験した人が少なく、稼げるとわかっていても、安定思考の薬剤師が多い ・薬剤師のアルバイトはドラックストア、調剤薬局、薬剤師会などが多く、新しい働き方が受け入れられにくい ・薬剤師自身が交渉し、全て自分で決めてしまうと、大手転職サイト、派遣会社など利益が減ってしまう ・全て自分で決めなくてはいけない個人事業主に不安があり、行動に移すことができず相談できるところがない
正社員やパート薬剤師さんから「自宅から通える便利な都市で、年収400~500万円貰えてたら、その方がいいんじゃない」と安定志向な薬剤師さんが多い印象です。パート薬剤師で数十年勤務していると、今更新しいフリーランスや勤務場所で働く必要性が薄れていくと思います。
また、契約書のやり取りをしなければならず、敷居が高く、新しい働き方を受け入れにくい薬局もあるのではないでしょうか。
◆フリーランス薬剤師の分類
結局どういう方がフリーランスとして働いているか気になるところです。副業的、本業的にフリーランスを営んでいるのか、もしくは、目的があってフリーランスをしているのか、今後のビジョンでビジネスに繋げていくのか、多方面からの現状と考察を踏まえて分類します。
副業的 本業が別にあり、副収入としてフリーランスを営む薬剤師。比較的手軽にフリーランスを始めることができる。 本業的 フリーランス薬剤師が本業で、個人事業主を開設している場合が多い。週4以上対応している方が多い。 目的派 薬剤師業の他に目的があり、補助的にフリーランス薬剤師として活躍している。 ビジネス派 本業的フリーランスから別のビジネスを展開するためにフリーランスで稼いでいる薬剤師。
例えば、
医学部を目指すために、受験勉強しつつ、週2日でフリーランス薬剤師として勤務している場合(目的派×副業的)
広告代理会社を設立するために、週5日以上でフリーランス薬剤師として勤務している場合(本業的×ビジネス派)
副業的の特徴
自宅から通える範囲で週1日や月1日などスキマ時間で勤務する方が多いです。正社員やパート薬剤師など本業があるので、フリーランスとしてもアルバイトの延長として、気軽に始めることができる。確定申告も雑所得20万円を超えた場合は必要になってきますので、フリーランス入り口としての位置づけと考えられます。
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本業的の特徴
週4日以上や住居付きで対応する薬剤師で、主に派遣薬剤師の方が、フリーランスに視野を広げて活動している場合が多いです。次の案件がないと失業状態になり、生活が懸かっているので、不安が付きまといます。ただ、地方の薬局を対応できるため稼ぎは断トツに良いが、確定申告の青色申告を利用するなどして、手間が増え、日々のストレスが多めです。
目的派の特徴
フリーランスを通じて何か目的がある薬剤師です。たとえば、旅行がしたい、留学したい、子育てしながら、株を買いたい、医学部を受験したいなど、目的を持って働いている方です。副業的か本業的かは関係なく、単に年収を増やして遊びたいなどでも良いと思います。
ビジネス派の特徴
フリーランスを通じて、ビジネスをする方もしくは薬局の開業を目指している方で、フリーランス薬剤師で得た資金を別ビジネスにて再投資する方が多い印象です。野心家が多く、今後の展開も長い目で見通している。ビジネススタイルは多彩で、オンライン個別塾、FP事務所や広告代理店設立、税理士事務所、人材派遣業、youtubeやブログなどのグーグルアドセンス関係など兼業している薬剤師がいます。
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◆一般的なフリーランスの継続意思
自由な働き方であるフリーランスは、継続したい方はいるのでしょうか。
派遣薬剤師の場合は、何か理由があって一時的に利用している場合が多い印象でした。一般的なフリーランスで働く方は、令和2年5月の内閣官房日本経済再生総合事務局の実態調査によると、「働き続けたい」という方が多いです。
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◆実際に活躍されているフリーランス薬剤師の皆様
フリーランス薬剤師 小野(仮名)と申します。(フリーランス薬剤師or個人事業主薬剤師) 現在は、フリーランス薬剤師.com運営事務局(以下運営事務局)を経由して個人事業主薬剤師として働いております。個人事業主は自分で全て決めなければならず、一人で不安なこともありました。運営事務局の事業コンセプトは【個人事業主の成長】であり、共感できることが多く都心や地方問わず、幅広く働かせて頂いております。
①フリーランス薬剤師になる前は、どのように働いていたのですか?
私は大学卒業後、大手調剤薬局に勤務しました。大手という性質もあり、新店立ち上げ、在宅や施設業務、新人育成など幅広く経験させて頂きました。 先輩などお話を伺うと、新入社員を多く採用する大手では、出世しにくいと感じました。管理薬剤師、エリアマネージャー、本部職など多彩ですが、そのスポットは限られたものでした。 会社に属している場合は、給料を上げようとすると、残業をするか、役職につくかのどちらかで、副業するにも週5日働く正社員では難しいと感じました。 まずは、薬剤師の給料を上げたいと思い、3年間務めた調剤薬局を辞めました。 次に選んだのは、派遣薬剤師です。 期間限定的な働き方ですが、薬剤師の給料は倍以上になりました。業務内容は、監査や投薬がメインで、現場の皆様の負担軽減に関するものです。もちろんなんでも率先して仕事をして、従業員の輪に入っていけるようなコミュニケーション力が必要でした。 派遣薬剤師になって6年が経過したころ、コロナウイルスで薬剤師雇用が徐々に影響を受け始めました。 コストが高い派遣切りが横行して、私も巻き込まれました。
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②なぜ、フリーランス薬剤師になろうと思ったのですか?
きっかけはコロナウィルスの蔓延に伴う派遣切りでした。 地方の場合、時給4000円の薬剤師を雇うためには、薬局は時間あたり6000円も派遣会社に支払う必要性がありました。 真っ先に、切れられるのは派遣薬剤師であり、私も覚悟を持って仕事をしていましたが、その時になるとやっぱり焦りますね。 もし、派遣会社を通さず、直接薬局とやり取りできれば、薬局の費用を低くすることができて、薬剤師の取り分も多くなると思いました。 ただ、契約先や経理業務など何から手を付ければ良いかわからない状態で、雇用保険期間中悩んでおりました。
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③フリーランス薬剤師になるとき苦労したことはありますか?
一番は、何から手を付けて良いのかわからなかったことです。 ・どういった契約書が必要なのか ・個人事業主でやるべきなのか ・薬局にはどうやって連絡を取ればいいのか ・経理、請求、勤怠などどうやってやればいいのか ・自分に合った案件を貰うことができるの不安 色々悩む中、行動しなければ何も変わらないと思い、勢いだけで薬局に連絡しましたが、中々取りあってもらえなかったです。友達の薬局を紹介してもらっても、契約書のひな型がなく、頓挫してしまったり、精神的にとてもつらい状態でした。 また、税金のことも正社員に比べて複雑になって、確定申告はとても苦労しております。
④フリーランス薬剤師.comさんをどのような経緯で知って、利用しようと思いましたか?
知り合いの薬剤師がフリーランスコミニュティーに入っており、その方のご紹介で、運営事務局に相談しました。 満身創痍の状態でしたから、藁をもすがる思いで、面談した記憶がありますね笑 派遣薬剤師の契約満了の時に相談しましたから、社会保険の切り替えや個人事業主開業の注意点など、総合的にサポートくださいました。 その中でも驚いたのが、個人事業主薬剤師の成長を事業コンセプトと掲げていることです。親身になって話を聞いてくれて、希望する範囲で案件も優先的に紹介してくれます。 契約書の締結、勤怠管理、請求代行業務など幅広く無料でサポートしてくれます。
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⑤フリーランス薬剤師になってよかったことを教えてください。
自由なことと、報酬の高さにとても満足しております。 勤務が自由なこと。 フリーランス薬剤師は業務委託契約書を締結して人手不足の薬局に勤めますので、有期の契約になっております。休みや勤務時間など融通が利くので、とてもストレスなく働けています。私は3か月ごとの契約更新ですので、その時に取引先に迷惑が掛からないような内容で、お休みを頂いております。全国各地を旅できるので、楽しい日々を送っております。 報酬がとても高いこと。 派遣会社を含む別会社では、160時間勤務した場合では32万円~7万円もの費用が掛かっております。どこよりも安く、費用面で薬局に貢献することから、一番高い報酬が得られます。 地方で車必須のエリアですが、今は時間報酬4600円頂いております。
⑥フリーランス薬剤師になって大変なことを教えてください。
フリーランス薬剤師は個人事業主であるので、労働基準法が適応されず福利厚生や有給休暇、労災がないことです。またトラブルが起きたときにも適切に対応する必要性があります。 そして一番慣れないのが、事業主として行う確定申告です。確定申告は事業主としての収入と支出を税務署に報告し、適切な税金を納めるために行うものです。
⑦これからもフリーランス薬剤師の仕事を続けようと考えていますか?
コロナの影響で、薬剤師過剰のエリアも明白になり、臨時要員の薬剤師がいつまで必要とされるかわかりません。仕事がある限り続けようと思っておりますが、仕事が見つからない段階で、正社員に戻ることも考えております。 稼ぎが良い利点を最大限に利用して、薬局開業や薬剤師業以外の事業の立ち上げなどの資金源としても、フリーランス薬剤師のメリットはあるのではないかと考えております。
⑧これからフリーランス薬剤師を目指す人に伝えたいことはありますか?
報酬や自由度は高いですが、労働基準法は適応されません。それと、守ってくれる先輩や上司、会社はないので、自分の責任で業務を遂行しなければなりません。 面倒な、経理や営業をアウトソーシングはできますが、結局は自分の責任で仕事をしなければなりません。
詳しい話が聞きたい方はフリーランス薬剤師.comにお問い合わせください。
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