【2021年版】フリーランス薬剤師の働き方。個人事業主開業届け出は必要?

2000年に労働者派遣法が改正になり、薬剤師でも派遣が行えるようになりました。
派遣薬剤師の影で活動していた方々がフリーランス薬剤師であり、2020年1月コロナ渦で、派遣の費用が高額なこともあり、フリーランスが定着しつつあります。薬局や病院、ドラックストアなどの正社員、パート、派遣薬剤師など働き方が多様化し、薬剤師でも個人事業主やフリーランスとしてお仕事する方が増えてきました

この記事では、下記の読者に情報発信できたら幸いです。


薬剤師の方
・薬剤師フリーランスって、どういう形態でお仕事しているのか?
・どんな働き方ができるのか?
・もっと自由に働きたい。たくさん報酬がほしい。
・色々な薬局や病院を見てみて、キャリアに活かしたい。

薬局の方
・派遣は高額で困っている。
・費用が安く、スポットで有期契約で働いてほしい。
・急な薬剤師不足で困っている。

【2021年版】薬剤師でフリーランスってどういうこと?フリーランス薬剤師の働き方

目次
・フリーランス薬剤師とは。
・フリーランス薬剤師と派遣薬剤師との違いと報酬の根拠。
・求められるスキル。
・メリット 自由な勤務形態 報酬の高さ
・デメリット 不安定性 営業や事務などの薬剤師以外の業務

・フリーランス薬剤師になるための方法、タイミング

・薬剤師が業務委託で報酬を得るためには、個人事業主届け出は必要なのか?

フリーランスという働き方を選択した理由は?

・こんな人は向いている

お役立ちコンテンツとは、薬剤師による「薬剤師のため」の仕事に関する有益な情報を発信する記事になります。
アドセンスやアフィリエイト(広告利益取得)等による広告収入を得るの目的は一切なく、薬剤師の仕事の悩みを解決できるようなコンテンツを目指します。

フリーランス薬剤師とは。

詳しい定義はございませんが、「薬局,病院と雇用契約を結ばず、自分のスキルを基盤にして、業務委託契約(準委任契約)で薬剤師業務通じて収入を得ている方」とされております。

雇用契約とは、正社員、パート薬剤師、派遣薬剤師で勤務している方の契約です。
労働基準法により、労働者の生存権の保障されており、違反すれば企業側に罰則規定があります。
それに比べて、フリーランス薬剤師は労働基準法による規制は受けない業務委託契約(準委任契約)で、業務に携わります。

簡単に言ってしまえば、有給休暇なし、雇用保険(失業保険)なし、深夜,休日,残業手当なし。36協定も関係ありません。個人事業主として、自分の身は自分で守らなければいけません。

注意して頂きたいのは、雇用契約と業務委託契約の判断基準です。
契約の種類に関わらず、【働いている実態】で判断されます。つまり使用従属性の有無により、判断されます。

使用従属性が認められる具体的な要素
①仕事の依頼、業務従事の指示等に対する諾否の自由の有無【重要】
→ 自由がない場合は使用従属性がある
②業務内容及び遂行方法に対する指揮命令の有無
→ 業務遂行上の指揮関係が強い場合は使用従属性がある
③勤務場所・勤務時間の拘束性の有無
→ 拘束性がある場合は使用従属性がある
④通常予定されている業務以外の業務の有無
→ 業務がある場合は使用従属性がある
⑤労務提供の代替性の有無
→ 代替性がある場合は使用従属性がある
⑥報酬の基準が結果基準か時間基準か
→ 時間基準の場合は使用従属性がある
⑦欠勤時に、賃金が控除させるか
→ 控除される場合は使用従属性がある
⑧残業手当がつくか否か
→ 着く場合は使用従属性がある
⑩就業規則・服務規律の適用がされるかどうか
→ 適用される場合は使用従属性がある
⑪退職金制度、福利厚生制度の適用を受けることができるかどうか
→ 受けることができる場合は使用従属性がある
⑫給与所得として源泉聴取がされるかどうか
→ 源泉聴取がされる場合は使用従属性がある

業務委託契約だと思っていたが、実態は雇用契約だと偽造請負になり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金になってしまいます。

しっかりと業務委託契約を締結すれば、契約内容は当事者同士の交渉で、自由に変更できます。業務内容、勤務時間,期間、報酬または解約条件、責任範囲と柔軟に対応できるのがフリーランス薬剤師の特徴です!!

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フリーランス薬剤師.comでは、フリーランス薬剤師様、薬局様や病院様と共に成長をコンセプトに、フリーランス薬剤師が独自に継続的に事業を進めるように、総合的にサポートします。

フリーランス薬剤師と派遣薬剤師の違いと報酬の根拠

派遣薬剤師は、派遣会社が薬剤師を雇用しており、先方薬局での業務を行います。
フリーランス薬剤師では、個人事業主として薬局と直接契約を結び、業務を行います。

つまり、派遣会社のマージンがないため、理論上は派遣薬剤師より報酬を高めに設定することができます。

例えば、2021年5月現在。東京都の平均派遣薬剤師の時給2500円です。
派遣会社のマージン率0.35とすると、薬局が派遣会社に支払う費用は時間3800円
派遣会社の利益は時間1300(3800-2500)円になります。

薬剤師派遣するだけで、時間1300円もらっているって驚きではないですか?160時間で勤務したらそれだけで、20万円近いです・・・

フリーランス薬剤師.comでは、薬局の費用をできる限り抑えたいと感じておりますので、薬剤師地域偏在を指標に月2~6万円(税抜)での月額定額制を採用しております。(薬剤師様は無料)

こういった状況を踏まえて交渉では、フリーランス薬剤師の時間報酬3000円付近で交渉可能になりやすいと思いませんか?

理論的に派遣薬剤師よりも高額な報酬を得ることができる理由です

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求められるスキル・メンタル


薬剤師業務
 調剤年数は3年以上が望ましい。調剤、監査、服薬指導、薬歴記入がメインで先方の薬局のお力になるという気持ちで頑張れる方。契約内容によっては、在宅や施設対応、レセコン入力、医薬品の検品など任されることがあります。また、認定資格を有する薬剤師も高いスキルを持っていると判断される場合があるので、積極的に認定薬剤師を取ると良いでしょう。

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コミュニケーション力
 薬局は患者様を限られた時間で対応しなければならないので、チームワークが必要です。現場従業員の輪に自分から入っていけるようなコミュニーケションを取る必要があります。

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自己アピール力
 自分に何ができて、何ができないか。そして、自分の強みは何かを事前に把握して、先方の業務を遂行する上で、何に貢献できるのかはっきり、伝えられるようになってください。経営者として、先方の人事権がある方に評価されます。


営業交渉力
 電話営業、面談商談、条件交渉など、薬剤師業務では触れることができないスキルも必要です。需要と供給、相場を把握して、先方取引先とやり取りしなければなりません。


経理請求業務
 経費精算、報酬請求などの事務業務もフリーランス薬剤師ならではの仕事です。確定申告も行わなければならない可能性が高くなりますので、最寄りの税務署で相談すると良いでしょう。

トラブル解決能力(民事、保険)
 薬剤師賠償責任は勿論、通勤による事故、薬剤師業務以外の事故、報酬トラブル、福利厚生、住居付きなら火災保険など、あらゆる事故を想定して保険もしくは民事で対応しなけらばなりません。


自責思考、事業主としての成長と継続
 フリーランス薬剤師、個人事業主薬剤師は、はっきり言って、他責思考の方にはお勧めできません
 なぜなら、労働基準法に守られていないので、自分の身は自分で守るしかないからです。また案件が常にあるとも限らないので、継続的に事業主として、経営していかなければなりません。

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薬剤師業務以外にも沢山のスキルが必要になってきます。

メリット 自由な勤務形態 報酬の高さ


業務委託契約の性質上、自由な勤務形態をとることができます。

✓MRとして働いているので週1、土曜日だけ。
✓実務実習指導薬剤師や認定薬剤師のスキルを活かせる職場で働く。
✓講師として普段働いているので、午後のみ。
✓全国各地を旅しているので、1週間だけ、1か月だけ。
✓キャリアを積みたいので、在宅や施設のみの対応。
✓たくさん稼ぎたいので、週6日の勤務。

先方取引先との交渉が大前提ではありますが、仕事を自由に行えるようになってきました。
オンライン塾の講師をしていて、空いた時間で薬剤師として働くなど、複数の事業を掛け持っている方もいます。

原理的には派遣薬剤師よりも高い報酬を得ることができるので、年収1000万円も夢ではありません。高い営業力と案件を繋げる力が不可欠になってきますので、一概に年収はいくらですとここに書けないのが悔しいです。

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デメリット 不安定性 社会保険料実費 確定申告の手間


1.収入が不安定-フリーランスとして働く上での障壁とは?
フリーランス薬剤師は能力次第で大きな収益をあげることができますが、これは反対にいえば収入が安定していないということでもあります

令和2年5月、内閣官房日本経済再生総合事務局によるフリーランス実態調査結果によると、「収入が少ない・安定しない」などのフリーランスとして働く上での不安などがあげられます。こちらは、業種や職種問わず、すべてのフリーランスへの回答になりますので、「収入が少ない」項目に関しては、その人のスキル案件次第になることが考えられます。

【関連記事】内閣官房日本経済再生総合事務局によるフリーランス実態調査結果【詳細はこちら

正社員では毎月安定した給料をもらうことができますが、個人事業主では仕事がない場合には収入がないということです。

2.自分で負担する社会保険料
個人事業主は会社などの組織に属していないため、自身で国民健康保険や国民年金保険などの社会保険に加入する必要があります。

正社員であれば社会保険料の半額を会社が負担してくれますが、個人事業主は自分でこの保険料を負担する必要があります。

3.確定申告を行う必要がある
正社員であれば、給料の中から所得税が源泉徴収されます。そして年末になれば年末調整という形で過不足金を調整し、納税を行っています。

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個人事業主であればこういった手続きは自分で行わなければなりません。自分で1年間の売上や経費、税金を計算して確定申告を行い、所得税や個人事業主税を納税します。このため、個人事業主の方が会社員よりも手間がかかります。

収入の不安定性は案件を保持するしかありません。社会保険料などは節税でも圧縮することができます。

◆フリーランス薬剤師になるための方法

フリーランスのメリットやデメリットも把握できて、必要なスキルやメンタルも大まかにわかって頂けたでしょうか。しかし、情報は限られていて、周りにフリーランスの薬剤師がいないから自分の希望するエリアでフリーランスができるのか不安があると思います。本当に案件が継続的にあるのか。

薬剤師が集まるエリアと集まらないのエリアでフリーランス薬剤師のなりやすさが異なります。

薬剤師が全国平均よりも多い地域では、フリーランス薬剤師の働き方が浸透していて、薬局側も受け入れやすくなっております。
これは派遣会社がレギュラー案件として出せない薬局を、スポットで募集していた経緯があり、1日だけ薬剤師を募集し、勤務するのが都心部では当たり前になっています。東京、大阪、福岡エリア以外の地域はそもそも薬剤師が集まりにくいので、1日だけスポットで勤務して頂くような習慣がないことに起因します。

日本全国の薬剤師さん的に、1日だけ薬局に勤務するって、疑問があるのではないでしょうか。見ず知らずの薬剤師が1日来て、薬局の業務負担軽減になるのか?足手まといになるんじゃないか。


そういうふうに思われているので、とにかくフリーランス薬剤師は1日で結果を出せる人が向いています。応援部門やラウンダー薬剤師の方が近いイメージです。

フリーランスの薬剤師になるタイミング

・調剤経験3年以上、多数の店舗を勤務経験ある方(稀に1年間程でラウンダーできる薬剤師がいます)
・派遣薬剤師経験者
・臨時要員の責務を受け止められる方

色々な薬局を経験して、派遣薬剤師を経験すると、他の薬局で短期間だけ勤務することに抵抗がなくなり、自身がつきます。
また、臨時要員の責務は、社員が嫌がるような仕事を率先して行い、人材が補充されたら、契約を満了を快く受け入れることです。

個人事業主で、全部ひとりでやらないといけません。いつ仕事がなくなるかわからない。不安と葛藤しつつも事務作業は正社員時代より圧倒的に増え、休日らしい休日はなくなるかもしれません。

【関連記事】正社員からフリーランス薬剤師になるときに必要なこと-サポート内容【詳細はこちら

フリーランス薬剤師.comでは、個人事業主様と提携し、事業を進めて参ります。フリーランス薬剤師の成長が何よりの目標ですので、ご興味があれば、ご連絡お待ちしております。

◆薬剤師が業務委託で報酬を得るためには、個人事業主届け出は必要なのか?

フリーランスなど、個人事業主になるときに気になるのが、「開業届」の提出です。開業届は、事務所のある管轄税務署で手続きを行うことができますが、提出が必要なのか、どのタイミングで出せばよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

結論から先に、雑所得年間20万円を超える場合は確定申告が必要になってくるので、個人事業主の開業を考えるタイミングになります。

管轄の税務署へ開業日から1ヶ月以内に「開業届」を提出。

開業届の提出は、「開業日」から1ヶ月以内に事務所のある管轄の税務署へ提出します。開業届は提出していなくても、提出が遅れても、罰則がありませんが、すでに1ヶ月以上経過している方は、早めに提出したほうが良いです。

開業日は、「自分が決めたタイミング」で良い。

開業日のタイミングは迷う方が多いですが、法的に決まっているルールがなく、「開業日にする」と決めた日が開業日になります。
例えば、初めて収入を得た日にする方、事業を進めるにあたり、経費を支払った日にする方、名刺を作った日にする方などもいます。本人が開業したと考える日が開業日になります。

フリーランスという働き方を選択した理由は?

令和2年5月、内閣官房日本経済再生総合事務局のフリーランス実態調査結果では、「自由に働きたい」というのが一番多い結果になっております。

あくまでも、フリーランス全般の回答内容になっていますが、薬剤師でも時間に捉われずに、副業的に色々なビジネスにチャレンジしたい方も多く存在します。正社員雇用では、専門性を高めてキャリアアップできる反面、自由が利かなくなってしまうことも挙げられている。できる限り年収を維持して、自分自身のビジネスにチャレンジできる働き方であるが不安定なことを忘れてはなりません
むしろ安定思考で、今の生活に満足しているのであれば、正社員やパートを維持すべきです。自己責任で対応しなければならない反面もございます。

こんな人に向いている

フリーランス薬剤師は、個人事業主として勤務するため、自由で高収入な働き方です。その反面、正社員よりも事務作業などが増えて、不安定な働き方でもあります。

フリーランス薬剤師に向いている方
・自責思考で、薬剤師業務以外をこなせる人。
・案件が途切れても、困らない人。
・パート薬剤師や派遣薬剤師よりも稼ぎたい人。
・別に事業を展開している人。
・自己管理ができる人。

最後まで、見て頂きありがとうございます!!

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