フリーランス薬剤師の年収が理論的には高収入というのは、前回の記事に書かせて頂きました。でも実際のところの年収はどうなっているのか、気になる所です。薬剤師業界別の年収の記事も是非ご参考ください。
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この記事では、下記の読者に情報発信できたら幸いです。
・フリーランスの年収高いのはわかったけど、結局年収いくらなの?
・年収1000万円って薬剤師業務のみで本当に到達できるのか?
・自宅から通える範囲で、フリーランスして、どれだけ稼げるか知りたい。
・何でもやるので、とにかく稼ぎたい。
目次
◆薬剤師の年収の傾向
◆薬剤師の地域偏在状況
◆勤務日数と勤務時間はどうなっている?
◆正社員薬剤師の年収はどれくらいか
◆実際のフリーランス薬剤師の年収とは
お役立ちコンテンツとは、薬剤師による「薬剤師のため」の仕事に関する有益な情報を発信する記事になります。
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◆薬剤師の年収の傾向
厚生労働省による令和2年賃金構造基本統計調査では、薬剤師の平均年収は537.9万円であることがわかりました。また、過去5年間における薬剤師の平均年収の推移は以下の通りです。
2019年・・・548.3万円
2018年・・・543.5万円
2017年・・・543.8万円
2016年・・・514.9万円
2015年・・・533.4万円
【関連記事】厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査【詳細はこちら】
年によって若干の増減はありますが、ほとんどが年収530~540万円となっており、薬剤師は比較的高い平均年収を維持していると言えます。
薬局や病院、企業に勤める薬剤師の年収は関連記事をご覧ください。
【関連記事】薬剤師ってどれだけ貰っているの?薬剤師の各業界の特徴と平均年収とは【徹底比較】【詳細はこちら】
◆薬剤師の地域偏在状況
薬剤師国家試験合格人数は毎年9500人前後になっていますが、地方の病院、薬局では深刻な人材不足が解消されていない現状があります。
東京、大阪、福岡に特に薬剤師が集結しているのがわかります。そうなんです、コロナ渦で薬剤師雇用に影響が出たエリアになっています。
コロナ渦で、患者の行動が低下し、処方箋枚数の減少、医療機関の報酬減少で特に都心部で薬剤師雇用の悪化を招いています。都心部では薬剤師求人が全くなくなることはないですが、待遇の低下と求人票の減少は今後顕著に出て来ると見て取れます。
しかし、地方の薬局や病院はまだ人手不足で困っています。2024年7月現在、派遣求人が回復傾向にあります。フリーランス薬剤師の案件も今後増えると予想されます。
薬剤師が集まるエリアの特徴 ・地方に比べて低報酬で、交渉しにくい。 ・生活が便利、車がなくても生活できる。 ・レギュラー案件は少なく、スポット案件が多め。 ・在宅や施設などフリーランス業務が多彩。
薬剤師が集まらないエリアの特徴 ・都心部に比べて高報酬で、交渉しやすい。 ・車必須で雪国や離島などで生活できる。 ・住居付きや短期であればホテルなど住むところも提供してくれる可能性が高い。 ・人手不足により、業務内容は調剤、監査、投薬、薬歴記入がメイン。
薬剤師が集まらないエリアで、フリーランス薬剤師として働くメリットは、交渉できることです。
ライフスタイルに合わせて選んでください!と言いたいところですが、
事業主として、経営者として、ご自身で考えて、継続的に対応できる方法を選んでください。
フリーランス薬剤師.comでは、薬剤師の地域偏在を是正することも使命とし、フリーランス薬剤師の包括的なサポートと事業主間の成長を目的としています。
正社員薬剤師の年収はどれくらいか
薬剤師の年収は、
厚生労働省の「令和元年 賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は全体で約562万円です。
男性薬剤師が約601万円、女性薬剤師が約536万円という結果でした。
平均年収に1か月160時間勤務で時給換算すると、3125~2791円です。実際にはみなし残業や有給消化率により若干の前後すると考えられます。
つまり正社員薬剤師の時給は2791~3125円となります。
次に、生涯年収について見てみましょう。
比較 生涯年収
65歳定年の薬剤師 2億2240万円
一般職(日本全体の正規雇用) 1億9160万円
薬剤師の生涯年収は一般職よりも高くなっております。これは新卒の時から高収入であることに起因します。
ただし、勤続年数により年収が上がりにくい特徴を持っているため、早くから頭打ちになることも考えられます。
【関連】令和元年 賃金構造基本統計調査 【詳細はこちら】
◆勤務日数と勤務時間はどうなっている?
フリーランス薬剤師は労働基準法が適応されないので、自由な働き方を先方取引先と交渉できます。
当社薬剤師の勤務状況はこちらです。
ケース1 地方薬剤師 週5 9~20時 日祝休み シフト制 時間報酬4500円 ケース2 地方薬剤師 週4 11~20時 シフト制 時間報酬3900円 ケース3 都心薬剤師 月2日 スポット勤務 時間報酬2900円 ケース4 都心薬剤師 週1 10~19時 シフト制 時間報酬3100円
レギュラーからスポット案件、シフト制や固定休暇など、幅広い勤務体制を取ることができています。
ただ、注意して頂きたいのは、必ずしも自分の要望が全て通った交渉結果になっていないこともあります。
ケース2 地方薬剤師 週4 11~20時 シフト制 時間報酬3900円
住居付きなどで比較的高単価の案件でした。人手不足で困っている薬局様に力添えできました。
フリーランス薬剤師.comでは、先方取引先とフリーランス薬剤師をマッチングさせますので、双方の要望を適切に調節します。無事商談成立するまで、サポートしますので、安心してサービスをご利用できます。
◆実際のフリーランス薬剤師の年収とは
フリーランスの年収は比較的高収入ですが、実際にどれくらい稼ぐはか自分で決めることができます。ここで書いた年収はあくまで一例と捉えて頂ければ幸いです。
フリーランス薬剤師の年収は、748万円です。
年収1000万円も夢ではないです。ただ、継続した案件が常にあることが前提となっております。
一つの事例をご紹介致します。
10月-6月(勤務期間7.5ヵ月) 地方薬剤師案件 時間報酬4550円 月平均勤務時間 170時間 580万円/7.5ヵ月 6月-8月(勤務期間1か月) 都心薬剤師案件 時間報酬2900円 月平均勤務時間 96時間 27万円/1ヶ月 8月-10月(勤務期間2か月) 地方薬剤師案件 時間報酬4700円 月平均勤務時間 150時間 141万円/2ヶ月
合計 年収748万円です。
此方の薬剤師さんは年収1000万円届きそうでしたが、6月で人材が補充され次の案件を決まるまで、時間が掛かってしまいました。また閑散期の1か月間は働かずにお休みしていました。
正直、フリーランス薬剤師の働き方は十人十色で、様々な働き方をしている印象です。自分のビジネスを持っていて、副業的に薬剤師業を営んでいる方が多くいらっしゃいます。また、週3日もしくは週4日勤務で、仕事と私生活を分離して、オフの時には、趣味の時間に当てることもできるのも最大のメリットです。
今回のように、契約が切れるデメリットもございますが、その分仕事とプライベートを完全分離することができ、あなたの生活の質を向上します。
最後までご覧頂きありがとうございます。
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