フリーランスの薬剤師って本当に需要があるのか検証してみた!

フリーランス薬剤師って高い報酬と自由を謳っているけど、薬局ってそんなにフリーランスを必要とされているのか、疑問に思いませんか。社会人になれば、良い話には裏があるはず、と警戒心を持っている方もいらっしゃると思います。正社員の方に報酬や契約内容をお話すると、目を丸くして「本当なの?」と質問が返ってくることもよくあることです。薬剤師の価値をしっかり把握して頂き、フリーランスという付加価値を提供できれば、現実的に可能であることを示せればと思います。当サイトは、フリーランスの良いところだけでなく、悪いところもしっかりと記事にしていますので、是非ご参考ください。

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この記事では、下記の読者に情報発信できたら幸いです。
・高い報酬と自由に疑問がある。
・正社員で働いているけど、フリーランスの薬剤師なんて会社に入ってこない。
・フリーランスに興味はあるんだけど、薬局に必要とされている存在なのか不明。
・とりあえず、需要分析してほしい。

フリーランスの薬剤師って本当に需要があるのか検証してみた


目次

顧客が求める価値基準 顧客である薬局経営者目線でフリーランスの価値を検証
セグメンテーション 分類の類似性を把握
STP分析 ターゲティングとポジショニング
AIDMA(行動モデル)経営者の行動モデル

フリーランス薬剤師の業務は営業、薬剤師業務、事務処理、確定申告など多岐にわたることは、前の記事でわかって頂けていると思います。フリーランス薬剤師の顧客は薬局経営者であり、報酬や勤務条件などを交渉しなければなりません。薬局経営者は何をフリーランスに求め、どういったことに価値を見出すのか。予測することが大切です。つまり経営者目線でやり取りしなければなりません

◆薬局経営者が求める価値基準

薬局経営者がフリーランス薬剤師に求める価値基準は、主に4段階に分かれています。

1.取引の基本となる不可欠な【基本価値
:薬剤師業務 有給休暇などの福利厚生費等負担がないこと。

2.取引で薬局経営者が当然期待する【期待価値
:調剤薬局経験者における即戦力、従業員とのコミュニケーション力。

3.期待はしてないが、あれば高く評価する【願望価値
:認定薬剤師、実務実習指導薬剤師、在宅施設などの往診対応可能、管理薬剤師経験、自動車運転免許証あり。

4.期待・願望を超えて喜びに値する【予想外価値
:従業員欠勤により、普段の人員-1でも薬局が回せる事実、職場に合わせた残業有無など。

基本価値】や【期待価値】は取引をするうえで当然求められる対価で、市場活動に絶対的な条件になっております。
また、薬局経営者の需要を満たすための心得として最も重要なのが、【願望価値】と【予想外価値】が必要です。フリーランス薬剤師の差別化を行うことができます。

こんなに、パーフェクトな薬剤師は中々いないと思います。フリーランス経験がある私でも全ては無理です笑。
ここで重要なのは、無理と諦めるのではなく、あくまで薬局経営者の心を読んで先手を打てるとフリーランスの全体像が見えてきます
薬局経営者のニーズを満たすだけでは、いつ競合に取られてしまうか分かりません。自分にしかない価値を模索して、自己アピールをすることが大切です。

◆薬局経営者の定義


薬局経営者の定義が曖昧だと、精度の高い分析結果が得られないので、しっかりと設定することが大切です。

・小規模の薬局経営者
・中規模の薬局経営者
・大企業の薬局経営者
・現場に出ている薬剤師の薬局経営者
・現場に出ている事務の薬局経営者

実際に営業してみて、薬局経営者の背景をしっかりヒヤリングしましょう。カテゴリー分けすることで、心理・行動を予測することができます。

◆薬局経営者のニーズの把握


薬局経営者が何をきっかけにフリーランス薬剤師を選んだのか。
その薬局経営者ニーズを詳しく調査することは、顧客分析で確かな結果を得るために欠かすことができません。

・人材紹介会社もしくは人材派遣会社にヒヤリング(求人目線で把握)
・全国規模の薬剤師偏在の把握
・現時点の薬局の薬剤師不足状況を経営者にヒヤリング
・柔軟な勤務形態やスキル面でのニーズ調査
・四季を考慮した薬剤師需要の把握

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◆商談成立までの意思決定プロセスの把握


薬局経営者がフリーランス薬剤師との契約締結までの意思決定プロセスも、顧客分析で把握しておくべきことです。
例えば、現場に薬剤師として勤務している小規模薬局経営者では、薬局に電話をかけて営業するだけで、直接的に経営者とつながることができます。しかし、大規模の薬局経営者の場合は、部長や課長、エリアマネージャーや取締役などの全ての関係者に「フリーランス薬剤師が必要」と思わせる訴求力が必要になってきます。法的なコンプライアンスも精査の対象になりますから、クロージングまでにはより多くの工程が想定されます。

◆ セグメンテーション


セグメンテーションとは、薬局経営者の属性・特徴などに類似性を見つけ、分類して分析するための手法です。
フリーランス薬剤師を採用するにあたって
・地方なのか、都心部なのか。
・経営の規模感、調剤薬局専門なのか、他事業展開なのか。
・小規模の薬局経営者→意思決定の早い。紹介料の負担が大企業より大きい。
・中規模の薬局経営者
・大企業の薬局経営者→関わる方が多いため、意思決定が遅い。社内コンプライアンス重視。
・現場に出ている薬剤師の薬局経営者→薬剤師不足は経営者自身で対応できる。
・現場に出ている事務の薬局経営者→薬剤師不足は前者に比べて急務。

どの指標を重視すべきかは、しっかりと仮説を立てた上でセグメンテーションを実施すると良いです。

◆STP分析


STP分析とは、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの過程で、フリーランス薬剤師の需要と競合の分析に最適です。

セグメンテーション
市場を何らかの軸で細分化し、共通するニーズを持つグループに分割します。

ターゲティング
細分化したグループ個々についてフリーランス薬剤師との親和性や市場としての有望さなどの観点から優先順位を定めます。

ポジショニング
競合との対比の中でフリーランス薬剤師の位置づけを定めます。

では、実際にやってみましょう

セグメンテーション

グループⅠ
小規模の薬局経営者、現場に出ている事務の薬局経営者

グループⅡ
中規模の薬局経営者、現場に出ている薬剤師の薬局経営者

グループⅢ
大企業の薬局経営

ターゲティング
人手不足で広告費や紹介料を抑えたいグループⅠでは即戦力が必要とされ、認定薬剤師、在宅施設、管理薬剤師経験や実習認定薬剤師などのスキル系が必要なグループⅢでは必要になると考えられます。
即戦力系フリーランス薬剤師ならグループⅠ、認定、在宅などのスキル系フリーランス薬剤師ならグループⅢがターゲットになる可能性があります。


ポジショニング
これらを踏まえて、自分の立ち位置はどうするのか。キャリアを積める正社員なのか、パート薬剤師、派遣薬剤師、フリーランス薬剤師なのか。自己分析して、自分はどういう薬剤師になりたいのかを考えれば、よりよい選択肢に繋がると思います。

◆AIDMA(行動モデル)


AIDMAとは、消費者が商品やサービスを購入するまでの過程を説明するためのモデルです。消費者は薬局経営者と疑問が沸くかもしれませんが、言い換えるならば、薬局経営者がフリーランス薬剤師を起用するまでの過程を説明するためのモデルを作れます。
つまり、フリーランス薬剤師という商品をどうやって売り込むことが重要かを示唆します。

AIDMAは頭文字を取っており、それぞれの意味は下記になります。

Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)

フリーランスを知ってもらうため、アポイントを取り(注意)
フリーランスのメリットとデメリットを知ってもらい(関心)
人材不足の把握と、求められるスキルを開示してもらい(欲求)
自己アピールや実績を伝えて覚えてもらい(記憶)
契約を締結して、勤務開始する(行動)

◆AIDMAにおける3つのプロセス

AIDMAは、大きく分けて3つのプロセス(【認知段階】【感情段階】【行動段階】)に分類をできます。

認知段階は、フリーランス薬剤師の存在を知っている段階を指し、AIDMAの「A(Attention):認知・注意」に該当します。

感情段階は、フリーランス薬剤師を使ってみたいかどうかを判断する段階で、AIDMAの「I(Interest):興味・関心」「D(Desire):欲求」「M(Memory):記憶」に該当します。

行動段階は、フリーランス薬剤師と契約締結し、勤務する段階で、AIDMAの「A(Action):行動」に該当します。

プロセスを分類することで顧客が現在どの段階にいるのかを見極められます。

薬局経営者の段階を見極めると、状態に応じた目標設定や媒体の選定、コミュニケーションの仕方を検討でき、最適なコミュニケーションへとつながります。

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最後まで見て頂きありがとうございます。

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