【仕事のつらさ】薬剤師の仕事で悩むこと、辛いこと【6つの対処法】

薬剤師の活躍の場は、薬局、病院、ドラックストアや企業など多彩です。やりがいのある仕事がたくさんある中で、日々のお悩みも数多くあります。

「薬剤師になったけど仕事がしんどい。」
「毎日の仕事がつらい、もう辞めたい!」
「思い描いていた薬剤師の理想とかけ離れてる。」

そんなことを感じて、薬剤師になったことを後悔している方はいませんか?
薬剤師になるまでに、沢山の学費をかけて6年間辛い勉強をしてやっと努力が実って就職したのに、やっぱり辞めたくなってしまった、と後悔した毎日を送るのはとても勿体ないことだと思います。

今回は薬剤師の仕事をしていて、どういうことに悩んで辛い思いをしている人が多いのかについて紹介をして、その具体的な対策についても解説していきたいと思います。

【仕事のつらさ】薬剤師の仕事で悩むこと、辛いこと【6つの対処法】

1.薬の勉強は一生続く
2.インシデント・アクシデントを起こしてしまった
3.教育体制が整っていない
4.人間関係が良くない
5.残業が多い、休日出勤が多い
6.給料が低い
7.仕事を辞めたい薬剤師
・病院薬剤師のエピソード
・薬局薬剤師のエピソード

お役立ちコンテンツとは、薬剤師による「薬剤師のため」の仕事に関する有益な情報を発信する記事になります。
アドセンスやアフィリエイト(広告利益取得)等による広告収入を得るの目的は一切なく、薬剤師の仕事の悩みを解決できるようなコンテンツを目指します。

1.薬の勉強は一生続く

あなたは、新薬が毎年どれくらい承認されているか知っていますか?実は「100」を超える新薬が毎年のように承認されています。
新薬が発売されるたびに、薬局での取り扱う薬の種類も変わります。また既存の薬でも新しい効能が追加されたり、副作用が見つかったりと常に添付文書の改定も行われています。

医療の進歩は日進月歩であることから毎年のように診療ガイドラインのアップデートも行われており、薬の使用法も常に変化しています。
薬剤師はこうした「新しい知識」を常に吸収していかなければ、患者さんに薬の説明をすることができなくなってしまうため、日々の勉強が必要になってきます。
育児等で数年間現場を離れると、復職したときには薬の種類が大きく変わっていた、なんてこともありえます。
患者さんに常に最新の正しい知識を伝えるためには、薬剤師として、一生勉強をし続けなければいけません。

【対策】
自分で参考書を持ち出して勉強するのは、かなりハードルが高いことです。
そんな方は、メーカーが開催してくれる職場や各地での勉強会に参加するのもいいと思います。
また新型コロナウイルスの新しい生活様式に応じて、Webを使ったオンライン勉強会に変わってきている所も多いようです。
オンライン勉強会を活用して自宅など自分がリラックス出来るような場所で勉強してみるのも良いでしょう。

2.インシデント、アクシデントを起こしてしまった

誰にでもミスは付きものですが、人の命を預かっている薬剤師において、1つのミスが時に重大な被害を起こしてしまうこともあり、調剤過誤には慎重にならなければいけません。最悪の場合、刑事的な処罰を受けてしまうこともあります。

・誤った用量のお薬を調剤し、患者さんが服用してしまった
・禁忌の併用薬を見落としてしまった
・高額な医薬品の調製を間違ってしまった

など、大きなミスをしてしまった時のショックは計り知れません。もちろん1人のミスという事ではなく、取り巻く環境であったり、組織的なものであったりと原因は多岐に渡ることもあります。

【対策】
ミスを1人に押し付けて責め立てるのではなく、組織として再度ミスを起こさないよう分析し、対策をしっかりと考えてくれるような職場を選択するのが良いでしょう。
ダブルチェックや監査システムが整っていなかったり、マニュアルやインシデント対策に不備があったり、人員不足によってかなり忙しいなど職場の業務体制に問題があるならば、ぜひ新しい職場を検討してみましょう。心の余裕こそが真の安全対策に繋がります。

3.教育体制が整っていない

小さな規模の薬局、病院では教育体制が整っておらず、研修の補助金や研修が全くないという場合もあります。小さな病院に関わらず、大きな病院でも教育体制が不十分な場合がありますので注意が必要です。
1つめでも解説しましたが、薬剤師というのは資格を取ったら終わりではなく、日々新しい情報を常に学び続けていく姿勢が必要です。
教育体制が整っていなかったり、周りの薬剤師も同じように勉強していなかったりすると、自分の薬剤師としてのモチベーションが低下し、勉強が疎かになるどころか成長が止まってしまう可能性もあります。

【対策】
薬剤師としてキャリアを積みたいと思うなら、教育体制が整った職場を探してみるのも一つです。薬学生の方は、インターンシップなどを利用して職場の教育体制についてチェックしてみるのも良いでしょう。

4.人間関係が良くない

人間関係も仕事を辞めたくなる大きな原因の一つです。
厚労省の令和2年雇用動向調査では、女性の退職理由では2番目に多い要因となっています。
上司からのパワハラ、仕事をしない上司など、人間関係の問題には上司がかかわることが多いようです。また小規模の薬局や病院では人員が少ないため閉鎖的な職場になりがちです。薬剤師だけでなく医療事務との関係もあり、より人間関係の問題を悪化させてしまうこともあります。

【対策】
人間関係は非常に難しい問題です。自分で問題を抱え込まず、まずは同僚や友人など話を聞いてくれそうな人に相談してみましょう。
会社に直訴しても改善されない場合には思い切って退職・転職を検討してみてもいいと思います。

【関連記事】薬局の人間関係がつらい時の対処方法-フリーランス薬剤師による職場に馴染む術【詳細はこちら

5.残業が多い、休日出勤が多い

薬局では、人員不足により残業が断れない、サービス残業は当たり前のブラック薬局もあるようです。また残業が多すぎると非効率な職場という事だけでなく、残業代を一定時間以上は請求出来ないように上司や会社から圧力をかけられている事もあるため注意が必要です。
病院では、薬局と異なり夜勤・当直業務がある場所が多いです。そのため、休日に夜勤・当直になる事も少なくありません。また大きな病院になると、日直に人員を多く割かれてしまい、休日出勤の回数が多くなることもあります。

【対策】自分の求める条件と優先順位を明確しておき、出来るだけ自分の希望に近い職場を選ぶ。

6.給料が低い

給料が低いと、仕事へのモチベーションも低下してしまいます。
特に、病院薬剤師は薬剤師の業種別年収ランキングで最も低い傾向にあります。基本給のみでは、一般企業に就職した人よりも給料が少なくなってしまうような病院もよくあります。
病院薬剤師は非常にやりがいがある仕事ではありますが、6年間の学費を考えると割に合わないと退職してしまう方が多いようです。
薬局も病院より平均年収が高いという結果が出ていますが、薬局によっては病院よりも年収が低かったり、実は待遇が良くなかったということもあるようです。

【対策】
現在の年収をアップさせるためには、思い切って転職してみたり、病院→薬局など業種を変えてみたりするのが良いでしょう。またハローワークを積極的に活用して情報収集するのが良いと思います。
誰でも出来るわけではありませんが、時間効率を考えると個人事業主薬剤師という手もあります。

ここまでは薬剤師の仕事をしていて辛いことや対策について解説してきました!最後は、薬剤師を辞めたくなってしまったことがあるという方の実際のエピソードについて紹介します。

【関連記事】薬剤師フリーランスの驚くべき年収とは。結論〇〇〇万円です。【詳細はこちら

7.仕事を辞めたい薬剤師

病院を辞めたくなったエピソード
資格を取りたい、色々な疾患の勉強がしたい、病棟薬剤師として働きたい。そう憧れを持って入った大病院。ですが、私の憧れはすぐに打ち砕かれてしまいました
入局した当初は院内処方をしていたため、調剤室は戦場のようでした。先輩薬剤師より、調剤室でのマニュアルを渡され、ある程度説明を受けてすぐに働かされました。電話は1年目が取らなければいけないというルールがあり、その上で山のような処方箋を捌かなければいけませんでした。慎重になる程、処方箋は溜まっていく。電話もどんどん取らなければならず依頼が沢山溜まってしまう。誰も助けてはくれず、お昼休みを削って依頼をこなすしかありませんでした。計数ミスなどの調剤ミスをしてしまうと、鑑査者に冷たくあしらわれました。先輩達の様子を見ていても、激務におわれ資格を取ろうと思っている人も少ないようです。
異動希望に病棟業務を出しているのですが、何年も叶うことなく3年が経ってしまいました。今は調剤ではない別の部署にいますが、毎日残業も多く帰りは遅く、休日出勤も多いので大変です。もう慣れましたが…。こんなに頑張ってるのに給与は驚くほど少ないので辞めたいと思うことが増えてしまいました。

薬局を辞めたくなったエピソード
うちの薬局は大きな病院の近くで、処方箋枚数も平均して1日300枚を超える日ばかりです。高齢者の方の割合が多く、その上一包化など重たい処方も多いため業務負担は非常に大きいです。
例えばこの前あったことですが、高齢者の男性がかなり重たい処方箋を持ってきて、「早くしてくれ!バスに間に合わない!」と薬局に来て早々怒鳴りました。不運な事に、今回から追加になった薬の用法が違っていました。更に不運は重なり、流通不安定の薬もあったため先発品に変更可能か疑義照会する必要がありました。病院に疑義照会をしましたが、なかなか返答が来ません。男性にもう少し待って頂くようお伝えしましたが、男性は激怒して帰ってしまいました。やっと病院の方から返答が来ましたが、今度は出来上がった薬を何とかして届けなければいけません。そうしている間にも新たな処方箋がどんどん舞い込んで来てしまいます。そんな毎日で、ふと辞めたいと考えてしまうことが段々と増えてきてしまいました。

いかがでしたでしょうか?
現在薬剤師として悩んでいる人。これ以上悩まないためにも、今回ご紹介した対策や相談を通じて、今から出来ることをしていきましょう。相談はこちら→薬剤師用お問い合わせ
これから薬剤師になることを考えている学生さんも、これが全てではありませんが、実際に起きているという事も嘘ではありません。後悔する前に是非読んでいただけたら嬉しいです。

最後までご閲覧頂き、ありがとうございます。

▼非公開案件やお役立ち情報を発信している公式LINEご登録お願いします▼

友だち追加

この記事は薬剤師監修で制作されております。


Twitter→https://twitter.com/free_yaku


公式LINE→https://lin.ee/efvcXAn